部分矯正
前歯だけ矯正する「部分矯正」とは?
部分矯正とは、前歯の気になるところだけど部分的に矯正するという治療法のことです。「プチ矯正」と呼ばれることもあります。
前歯の隙間が空いてしまっている、前歯が重なってガタガタしていたり八重歯になっているなど、主には歯が重なっている状態の治療を行います。歯がどの程度重なっているかによって軽度、中等度、重度に分けられます。
「歯の矯正には費用も治療期間もかかるし、痛い、大変」というイメージもあったと思いますが、部分矯正ではそんな矯正のハードルも下がり、気になる部分を整え綺麗な歯並びを手に入れることが出来るようになっています。
部分矯正の魅力
- 気になる歯だけ矯正することが可能
- 費用を抑えて治療が出来る
- 短期間で治療が完了する
- 痛みが少ない
こんな方に部分矯正がおすすめです。
- 気になる前歯の部分だけ綺麗に歯並びを整えたい
- 費用を抑えつつ矯正で綺麗な歯並びにしたい
- 短期間で歯並びを整えたい
- 一度矯正したものの、後戻りしてしまった
- 子供の頃に矯正は行ったものの、大人になってからまた気になる部分が出てきた
- なるべく痛みのない治療を行いたい
- 歯並びに自信を持って大きなお口で笑いたい
- 結婚式までに歯並びを綺麗に整えたい
- 婚活、就活、卒業式、同窓会のために綺麗にしておきたい
- お子さんの入学式や卒業式までに綺麗にしておきたい
- 子供の頃は矯正ができなかったが、大人になった今矯正をしたい(大人の方で矯正を行いたいという方は部分矯正に関わらず、とても増えています)
部分矯正のメリット
1早く治療完了出来る
部分矯正では前歯だけを動かし奥歯は動かしません。そのため、早く治療が終わります。(奥歯に比べ前歯は動きやすいのです)
治療期間は3〜12ヶ月ほどで、平均するとだいたい3〜4ヶ月ほどです。
2費用を抑えて安く矯正出来る
全体の矯正に比べ、部分矯正は四分の一から二分の一まで費用が抑えられます。更に、治療費は完全固定となっているため追加の費用がかかるということも一切ありません。
3痛みが少ない
通常の矯正では装置を前歯から奥歯まで装着します。そのため最初はどうしても痛みが出てしまいます。しかし、前歯しか装置をつけない部分矯正の場合は動かす歯の本数も少ないため、痛みは非常に少なくなり、通常の矯正に比べると三分の一ほどの痛みになります。また、部分装置をつけるのも部分的なため全体矯正に比べて気軽に行うことが出来るというのも大きなメリットです。
4器具が目立たない
前歯につけるのは透明なブラケット装置で、銀色ではないためとても目立ちにくくなっています。
更に、装置をつけるのは前歯だけで、犬歯より奥にはつけないため全体矯正に比べるとかなり目立ちにくいです。
ワイヤー矯正よりも費用がかかってしまいますが、マウスピースを使っての部分矯正も可能です。
5抜歯の必要がない
下顎の場合は歯を抜く場合もありますが、上顎の部分矯正の場合、歯を抜かないでいいというケースがほとんどです。
少し歯を削ることもありますが、被せ物による治療を比べると歯を削る量は格段に少なく済みます。
6日頃のケアが楽に出来る
歯に矯正装置をつけると、最初は歯磨きがしにくかったり、食事の時に食べ物が詰まってしまったりします。しかし、部分矯正の場合は前歯にしか装置をつけないため日頃のケアを楽に行うことが出来ます。
部分矯正のデメリット
1部分矯正出来ない場合もある
・開咬(上下の前歯がかみ合っていない)、受け口など、骨格に問題がある場合
・前歯全体が出っ歯になっている場合
・前歯がひどく重なっている場合
・前歯を綺麗にするためには奥歯を動かす必要があるという場合
部分矯正はメリットも大きい矯正治療法ですが、お口の状態によっては行えない場合もあります。このような症状がある場合には全体矯正をおすすめしております。
2歯を削ることで歯がしみる場合もある
部分矯正では歯をほんの少し(0.25〜0.5mm)だけ削る「スライス」を行い矯正することも多いです。削る量は歯の表面であるエナメル質の三分の一以下ですし、なるべくしみないように慎重に削っていきますが、削った後にまれに歯がしみるという症状を感じる場合があります。
3全体矯正に比べると仕上がりが劣る場合もある
大半は部分矯正でも綺麗な歯並びに仕上がりますが、歯並びの状態によっては全体矯正に比べると仕上がりが劣ることもあります。
4奥歯のかみ合わせは治らない
部分矯正は前歯だけの矯正ですので、奥歯のかみ合わせは治りません。元から上下のかみ合わせが良くなかったという場合も部分矯正では治りにくいです。