インプラントの症例
インプラント治療とは、歯を失ってしまったときに、健康な歯を削ることなく、天然の歯のような噛み心地と自然で美しい外見を取り戻すことができる治療法です。
不幸にも歯を失ってしまうと、美味しい食事や楽しい会話に支障をきたすこともあります。インプラント治療は、高い機能性と審美性を実現することで、QOL(Quality Of Life)向上に大きく貢献します。
患者 | 30代女性 |
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主訴 | 歯が折れた。ブリッジなどで歯を削りたくない。綺麗に治したい。 |
治療期間 | 5ヶ月 |
治療内容 | CTによる精密検査後、インプラント埋入手術。8週後、オッセオインテグレーション(骨結合)を確認してから、アバットメント、上部構造をスクリューリテインにてセット。 |
費用 | ・精密検査・診断 CT撮影 ¥19,800- CT画像診断料 ¥19,800- ・インプラントオペ ¥275,000- ・ソケットリフト ¥55,000- ・アバットメント ¥66,000- ・上部構造(フルジルコニアクラウン) ¥132,000- ・静脈内鎮静法 ¥77,000- |
治療の主なリスク | 外科手術により、数日腫れが生じることがあります。骨がない場合は、骨造成が必要になります。セルフケアの向上、定期的なメンテナンスが必要不可欠です。 |
インプラント治療では、歯を失ってしまった部位に、人工歯根を埋め込み、その上に人工の歯を被せて、噛む機能と自然な見た目を回復させます。お口の中に入る人工の歯は、顎の骨の中に埋め込む歯根部(フィクスチャー)、歯に相当する上部構造(クラウンやブリッジ)、その両者を連結する支台部(アバットメント)の3つの部分から構成されています。
インプラント治療のメリット
- まるで自分の歯のように何でも噛める。
- 見た目が自然で美しい。
- 顎の骨組織や残っている歯を守ることにつながる。
当院のインプラント治療の特徴
精密なインプラント治療を実現するマイクロスコープの活用
ドイツのシロナ社製CT(Computed Tomography)
当院は、130年以上の歴史ある歯科用機器専門の世界トップメーカーであるドイツのシロナ社製歯科用CT「ORTHOPHOS XG 3D」を導入しています。CT(Computed Tomography)とは、コンピューター断層撮影を意味します。X線とコンピューターによって、歯や骨の位置や形態などを立体的(3D)に視覚化します。血管や神経の位置を立体的に把握し、骨の量、密度を正確に確認できるため、インプラント手術を行う際には、CTによる診査・診断が必須となっています。
インプラントシミュレーションシステム
インプラント治療を行う前に、CTデータを元にインプラント治療専用ソフトを使用し、コンピューター上でシミュレーションを行います。3D解析による精密なシミュレーションを行うことで、より安全・安心に、インプラント治療を行うことができます。
信頼できるインプラントメーカーを採用
500万人以上の患者様に1000万本以上の使用実績のある、世界シェアNo.1の「ストローマンインプラント」のインプラントシステムを導入し、骨の状態や症状に応じて使い分けて使用しています。インプラントは、患者様の身体の一部となるパーツです。安全性・信頼性が高いインプラントシステムを導入しています。
麻酔専門医による「静脈内鎮静法」
患者様のご要望に応じて、麻酔専門医による全身管理のもと、静脈内鎮静法を用いたインプラントオペを行うことができます。静脈内鎮静法とは、麻酔薬を腕の静脈に点滴投与することで麻酔を行う方法です。「痛い、怖い、緊張、ストレス」を軽減させることが主な目的です。静脈内鎮静法を用いることで、眠っている間に手術を行うことができ、目が覚めたときには手術が終わっています。外科処置に不安があってインプラントを躊躇しているという方は、当院にご相談ください。
インプラントに伴う特殊なオプション
抜歯即時埋入
通常のインプラント治療では2回法という方法が用いられることが一般的です。2回法は抜歯をしたら、抜歯箇所の骨や歯ぐきの回復を待って(3ヶ月~半年ほど)、インプラントを埋入します。そして一度、歯ぐきを閉じて縫合し、顎の骨とインプラント体が結合するのを待ちます(2か月~半年ほど)。インプラントが上手く結合したら土台となるアバットメントと上部構造を作る段階へと進めていきます。上記に対して抜歯即時埋入法は抜歯と同時にインプラントを埋入する方法です。抜歯即時埋入のインプラント治療は抜歯と同時にインプラント体を埋入しますので治療期間が短縮出来ます。患者様の負担も少ないというメリットもあります。ただし、骨の状態に異常がないことが条件となります。
即時荷重インプラント
即時荷重インプラントは歯が欠損している箇所にインプラントを埋入し、同時に仮歯までセットする方法です。通常のインプラント治療はインプラントを埋入してから人工歯が入るまで数か月を要します。その間、歯が無い状態で過ごさなければなりませんが、即時荷重はその日のうちに仮歯まで入るので不自由なく過ごすことが可能なインプラント法です。ただし、顎の骨の状態によっては適用出来ない場合もあります。まずは検査・診断を受けていただく事をおすすめします。
骨が足りないことを理由にインプラントを断られた方へ「骨造成手術」
インプラントを埋入する部位に十分な骨の厚みがないケースでは、骨移植や骨補填材の填入などの術式によって骨を造成します。
ソケットプリザベーション
インプラント治療を行う前に、インプラント埋入部位の歯を抜歯した場合に適用します。抜歯した痕に骨補填材を填入し、患部をコラーゲン膜で覆い、縫合します。治癒期間3ヶ月前後で硬い骨になります。
ソケットリフト
上顎の骨が薄く、上顎洞の底までの距離が短いケースで適用します。インプラントを埋入する部位の骨に穴をあけ、専用器具を用いて少しずつ上顎洞底部を押し上げながら、そのスペースに骨補填材を入れていきます。
サイナスリフト
上顎の骨が薄く、上顎洞の底までの距離が短いケース、特に極度な骨量不足のケースで適用します。上顎の奥歯の上には上顎洞という空洞があります。この上顎洞に自家骨や骨補填材を入れ、骨をつくります。
GBR(Guided Bone Regeneration)
インプラントを埋入する部位に、インプラントを支えるために十分な骨量がないケースで適用します。骨が不足している部位に自家骨や骨補填剤を詰め、吸収性コラーゲン膜で覆い、骨の再生を促します。
提携ドクター
当院は抜歯即時荷重などの難しい症例においては、多くの実績と高い技術を誇る岩元歯科クリニックと提携して質の高いインプラント治療をおこなっております。
岩元歯科クリニック守谷
院長:岩元 健剛
2006年 日本歯科大学歯学部卒業
2007年 日本歯科大学附属病院 総合診療科 臨床助手
2008年 岸病院高度インプラントセンター
2011年 Malo Clinic Tokyoおよびマツバデンタルクリニック兼務
2012年12月 岩元歯科クリニック守谷 開院およびMalo Clinic Tokyo非常勤医師
[所属・学会・資格等]
日本口腔インプラント学会 専門医(第1205号)
日本顎顔面口腔インプラント学会
日本口腔外科学会
日本歯科麻酔学会
日本救急医学会
国際抗老化再生医療学会 統合医療認定医
インプラント再建歯学研究会
SJCDレギュラーコース修了
- 直径5mm以上のワイドインプラントの臨床的検討:日本口腔インプラント学会誌(0914-6695)21巻特別号 Page150(2008.08)
- ナローインプラントの臨床的検討:日本口腔インプラント学会誌(0914-6695)22巻特別号 Page154(2009.08)
- All-on-4 conceptを用いた229症例の臨床的検討:日本口腔インプラント学会誌(0914-6695)23巻特別号 Page183(2010.08)
- スタンダ-ドインプラントを用いてオ-ルオン4コンセプトによる全顎的治療を行った225症例の臨床的検討:日本口腔インプラント学会誌(0914-6695)25巻特別号page180(2012.9.10)
- 下顎片側臼歯部中間欠損にインプラントを用いて機能回復を行った症例:日本口腔インプラント学会誌(0914-6695)26巻1号page97(2013.3.31)
- 歯科インプラントによる全顎的治療において側方セファロ分析を応用した1例:日本口腔インプラント学会学術大会抄録集 48回 Page73(2018.09)
- ラボ・クリニック間におけるインプラント補綴の連携:愛知県歯科技工士会 日技生涯研修 自由研修過程(2022.8.28)